Audio-Necessities FIDELIX

「120kHzまでの超高域を2.2msec遅らせて追加することで、アナログのような音でCD、LDが楽しめる!!」この文句にまいりました(^^)

当時使っていたCDプレーヤー(DENON DCD1650AL)は、「サウンドパル」誌で評価が高かったので、試聴もせずに通信販売で購入したのです。

良く言えばエッジのきつくない音、悪く言えばもっさりした音に不満があった私には、超高域が付加されるというFIDELIX SH-20Kの文句が福音のように響いたものです。
我が家のオーディオシステムに、ぜひとも導入して至福の音楽を身に浴びたい!

要石

北海道はオホーツク海に面した紋別市(鉄路は廃線)に当時住んでいた私は、

    ・オーディオのために東京まで調査に行く。
    ・機器との相性が悪かったら、下取りに出して速攻で買い換える。

といったことは頭に全くなく、購入した以上はオーディオ機器を徹底的に使い倒そうという意欲が溢れる若者でした。

SH-20K の値段はそれなりに高額で、お小遣いからポンと買える代物ではありません。
倹約できるところは節約し、我慢できるところは購入を控えて、購入資金をなんとか工面していたとき、大阪の逸品館でSH-20Kの中古品が売られていることを知りました。
しかもあのDENTEC-TUNE-UP品!!(オーディオ雑誌の Dentec の広告ページはとても魅力的でした)

中古品は足が速いモノです。すぐさま連絡を取って、無事に購入しました。
今でも思い出すのですが、品物が届いたのは日曜日の昼下がりでした。嬉しさいっぱいの中、逸る気持ちで荷ほどきをしてすぐさま接続、音出しを行いました。
しかし効果が正直分からなかったのです。

エージングを期待しましたが、何日経っても効果が分かりません。

ケーブルの問題かもしれないと思い、 アクロテック 6N-A2050 から当時新鋭の S/A LAB MWT に RCAケーブルを買い換えました。S/A LAB は高音域の抜けの良さが評判のメーカーです。換装すると、ケーブルの中で詰まってた音がぽんと抜け出た感じがしました。
しかし SH-20K の EFFECT を ON にしても OFF にしても、その違いは微妙でした。

S/A LAB MWT はアンプに直接繋ぐよりも、SH-20Kを中継したほうが S/A製品によく言われる「スカキン」が押さえられて聴き疲れません。これが「効果」なのでしょうか?更にSH-20Kが活かせるのならばと重量のある鉛を乗せて徹底的に制振したり、インシュレーターに凝ったりもしました。

そのうち WireWorld の XLRケーブルをメインケーブルに変更したので、RCAケーブル共々引退させてしまいました。

もしかしたら電源ケーブルを脱着式に改造すれば活路が見いだせたかもしれません。



【追記】スーパーツィーターの JBL UT-405 がある現在こそ、SH-20K が必要なのではないかと思っています。