Audio Nesesarries
要石

当時読んでいたオーディオ雑誌に強烈な紹介をされていました。

要旨は「叩く音」を再現することで「音楽の躍動感が増す」といったところでしょうか。高音ばかりではなく、低音の力感までもが改善される!超高音域を担うスーパーツィーターではなく、波動ツィーターであると説明されていました。

猛烈に購買意識が刺激されてしまいました。例のごとくお金をやりくりして購入しました。

着荷した CLT-1 を JBL4312Mk2 に早速繋いで音を出すと、なんとも「カンカン」とした耳障りな音が出るではないですか!
「失敗した!!」と激しく後悔しました。「低音どころの話しではない!」

あまりにもカンカンさが酷いので、普段聞きながらのエージングは無理だと感じ、外出時に鳴らしっぱなしでなじませることにしました(あの「エナジーリファイン」を使いました)。

エージングが進んでくるとカンカンさは和らいできて、ついにはなくてはならない逸品に成長しました。CLT-1 を外した途端に音が寂しくなってしまうのです。やはりオーディオ機器にはエージングは必要なのですね。

その後スピーカーは JBL4344M に変えましたが、やはりなくてはならない存在でした。しかしべた惚れの JBL4428 とは音の相性が悪く(高音が被るのか、どうにも過剰な印象がする)、私の腕では共存は難しくなり、泣く泣くCLT-1は引退させてしまいました。

その後は JBL S3100MK2 と UT-405 の導入もあり、結局売却してしまいました。

要石

レーザー・セッターは、2本のスピーカーを誤差なく2等辺三角形の底辺にするための測定器です。リスニングポイントの前に置き、レーザー・セッターからレーザー光をスピーカーに貼付した付属のミラーに向けて照射し、レーザーの反射と付属の糸を使って左右のスピーカーの位置を精密に合わせていくといったアイテムです。

宣伝文句だけですと非常に簡単に「最適なセッテイング」を行えるような気がしますが、実はとんでもなく時間がかかります。

まず三脚にレーザー・セッターを取り付けるのですが、安物の三脚ですと水準器は必需品になります。これがないと左右のスピーカーへのレーザー照射がいくらやってもうまくいきません(このへんはメーカーがきちんと事前に明記すべきことだと思います)。

また「糸にはわずかな伸びがあるために、そのままではまだ数ミリの距離誤差を生じています。次にスピーカーから音を出して微調整を行ないます」とあるのですが、結局この微調整で時間をかけたセッテイングがある程度「無駄」になります。なんせ 「自分の耳」を頼りにスピーカーを前後左右に動かしてしまう わけですから。もちろん推賞どおりにモノラルのソースを使うのですが、自分が満足する位置まで「微調整」するのに、リスニングポジションとスピーカーまで何往復も行ったり来たりしなければなりません。これが実に時間がかる。

では全く不要かと言えば、そんなことはありません。スピーカーの左右の「振り」を「おおまか」に決めるには大変重宝します。うちでもスピーカーを動かさなくてはならない時(滅多にありませんが)、再登場ということになります。それまでは押し入れの中で大切に保管というわけです。

この製品は1.5〜2万円します。もう少し買い求めやすいお値段になって、オーディオ愛好家の必携品になればいいなぁと思っています。

AIRBOWは、大阪のオーディオショップ「逸品館」のプライベートブランドです。素性の良い量産品に独自のチューンナップをして販売していることで有名です。
代表の清原裕介氏のオーディオへの情熱は凄まじく、また清原氏を信奉する人も数多く存在します。私のオーディオ仲間の某氏もその一人で、彼は清原氏とオーディオ話をするためにわざわざ大阪まで訪ねに出向くほどです。
そんな清原氏の情熱から、音楽をよりよく再生させるためのオーディオグッズが幾つも販売されました。
どれもが情熱の賜物ですので、購入せずにはいられませんでした。