今まで SL-1200Mk3 を使っていた(DJみたいな乱暴なことはしてません)のですが、オークションで入手したレコードが徐々に増え、もう少し趣味性の高いプレーヤーが欲しくなりました。

シンプルなデザインとRCAケーブルが交換できることで PRO-JECTのRPM-9 が気になっていたのですが、札幌のキャビン大阪屋 に調査にいくと在庫切れとのこと。入荷の予定もないとのこと。
その代わりに ClearAudio の Bluemotion を勧められました。正直買う気がなかったので店員さんから熱心に説明をされても心が動かなかったのですが、日に日にクリアブルーの色合いに惚れてきてしまいました。(我が家のオーディオはなぜかブルーがアクセントになっているのです)その後、雑誌「Analog」に紹介記事が載り、購入意欲高騰。

その後そこでショップに調査に行ったところ、すでに買われてしまった後でした。

せっかくだったので、売れ残っていた(?)ClearAudio Champion Basic をデモ機に繋いでもらい試聴しました。
はじめ音を聞いた時は、アクリルで出来ているためか、透明感があり、全音域がストレスなく伸びやかな感じでしたが、正直いって音が「軽い」。SL-1200Mk3 が男性的な音だとすると、ClearAudio Champion Basic は女性的な音でした。

カートリッジまではお金が余裕がなかったので今まで SL-1200Mk3 につけていた SHUREのM97xE を流用しましたが、これがなかなかに相性が良く、気に入っています。Champion Basic 自体が「女性的」なので、骨太とまでは言えませんが、「男性的」な芯のある音を奏でてくれています。高音の伸びもちゃらちゃらしていません。ポップスを中心に聴く私にはほどよいバランスに思えます。しかしいつかは銘機 V15Type3 を…と、心秘かに思っているのでした。
【追記1】ようやくこのプレーヤー分のローンの返済が終る頃、少々高く(\42,000up)なりましたが新型の「Magnum」(なんとターンテーブルは ClearAudio Champion Basic が30mmに対して Champion Magnum は70mm!)が発売されました。なんだか、悔しい。(2005/10/15)

【追記2】一関の有名なジャズ喫茶「ベイシー」は、カートリッジに銘機 SHURE V15TYPE3 を使っていることでも有名ですが、最近 OrtofonのMC★20W に変更したという話しを聞きました。
むむ、猛烈に気になる。

キャビン大阪屋で実物を見ると、これが実に美しい青色をしている!もう一目惚れ状態になってしまいました。
音はさすがに試聴できませんが、「ベイシー」で採用されるほどの優れもの。音が悪いわけがない!

いくつかの雑誌を見ても好評な記事ばかり。で、購入する運びとなりました。

McIntosh MA6900 にはMM型用のフォノイコライザーは搭載されていますが、MC型を使用するには昇圧トランスが必要になります。

価格的にも手ごろだったので、同じ Ortofon のT10Mk2 を、それをアンプに繋ぐケーブルもOrtofon のReference7NX を選択しました。

音質は高音が非常に伸びやかで「抜け」がよく、中音は密度が濃厚かつ肉感的で、低音は太くてソリッドです。

まだ新品でありエージングも進んでなく、微調整も必要なので、これから一皮剥ける可能性もありますが、現状には非常に満足しています。(2006/1/14)

【追記3】後継機などには純正のスパイク受けが付属しているようです。
Champion-basic のアクリルスパイクにもなにかで受けたいのですが、、適当なものがない。仕方がないので、長年放っておきました。

ある時、雑誌で audio-technicaのAT6294 の存在を知り、ピンときました。
スタビライザーのAT6274と同じ発想のスパイク受けですから、相性は抜群のはず。

早速購入してアクリルスパイクに履かせました(高さを合わすためにモーターにも必要です)。

CDに聞き慣れた耳には、アナログの音はきらびやかなのですが、これを履かすと余計な響きが押さえられます。刺激的な音からより重厚な音に。うん、やっぱり相性がよかった。

【追記4】なぜかモーターからベルトが頻繁に外れるようになりました。
原因は何かと試行錯誤して探ったところ、スパイク受けが問題であることを突き止めました。
どうやら少しでも高さが変わるとバランスが大きく崩れるようです。

信じられないくらいの繊細です。さすがドイツ製だと唸りました。
【追記5】断捨離の一環として、アナログプレーヤーから撤退することにしました。
手をかけて育てたアナログシステム一式は、オークションには出さずに音楽好きな知人に安価で譲りました。

知人はたいそう喜んでくれて、今では私を超えるオーディオマニアに成長しました。

これでいいのだ。
あまりピンとこなかったのですが、ためしにスタビライザー(オーディオテクニカAT6274)を乗せて聞いたら「ドン」と来ました。中腰からどすんと腰を落とした音になったのでした。美人だけれども腕っぷしも強い!これはいい。好みです。で、即計画変更。

展示品価格をさらに値引いてもらい、SL-1200Mk3 を下取りに出して購入!後日、再入荷したClearAudio Bluemotion を見ると、かなり華奢な造りで「Championで正解だった」と思いました。